品番301001 神崎紫峰著・炎の声 土の声(日本教文社発行)

命を窯に預け、窯と一つになった時、私は確かに窯の声を聞いた。
炎の声を土の声を聞いた。
窯には様々な顔がある。
その顔と声が窯の中の状況をつぶさに語る。
その時以来、私は窯焚きの失敗を知らない。
それは、私が窯焚きをしているのではなく、窯の意に沿うよう、私が、窯の手助けをしているだけだから。





神崎紫峰著・炎の声 土の声

   はしがき

     花一輪の縁

 1 ― 夢にまで見た古信楽・古伊賀!
     湿った生木で駄目なのか?
     あんたは信用できん
     この窯もろとも・・・・・いや、待て!
 2 ― 初窯は失敗、二度目の窯は独りで5日間不眠で焚く
     念願の穴窯を初めて焚く
     独りで焚いた5日間
 3 ― 師の窯焚きを手伝い修行する
     手伝いの人も先生の手足
     秘伝の伝授
     温度計は気休め、もっと大事なものがある
 4 ― セールスマンから陶工へ
     あんたは何をしに来ているのや
     大事な話は控えめに
     官能の世界に憧れて
     批評は簡単、だが・・・・・
 5 ― 社運を賭けて援助してくれた人
     学校の職員室で「安うしときまっせ!」
     困っている者ほど騙されやすい
     見知らぬ人に電話で「出世払いでお願いします」
     初めて会った人に借金のお願い
 6 ― 勘  当
     窯元と陶工
     子を谷底に落とすライオンの親
 7 ― 豪邸の応接間で創作に励む
     世のなか、金だけではない
     絨毯の上での泥遊び
     借りた50万円には会社の存続が賭かっていた
     松田社長の回想
     納めた商品はすべて倉庫に眠っていた
 8 ― 「炎の鬼」との運命的な出会い
     念願の穴窯の用地を借りる
     名品はこのような環境の中で・・・・・
     出る杭は打たれる
     穴窯を焚いている人がいた
     私の信楽・伊賀
     炎の鬼に秘密は不要
 9 ― 炎天下、独りで築窯
     真っ暗闇の中、手探りで草刈り
     先生も欲しいと思っていた穴窯
     千円札での資金援助
     念願の築窯に取り掛かる
10 ― 乞食小屋での作陶生活
     原始生活は健康のもと
     栗の木の下の露天風呂
     ママ! 知らないおじさんが寝てる
     凍死寸前
11 ― 地元の人に奇人仙人呼ばわりされて
     仙人の住む山はこちらでしょうか
     旅館は病院に限ります
     富山の仙人は豪農だった
12 ― できた! 夢にまで見た古信楽・古伊賀!
     湿った薪でも焚ける
     できた! 夢に描いた作品が

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